百田尚樹『フォルトゥナの瞳』読了 [読書] [編集]
内容(「BOOK」データベースより)
幼い頃に家族を火事で失い天涯孤独の身となった木山慎一郎は友人も恋人もなく、自動車塗装工として黙々と働くだけの日々を送っていた。だが突然「他人の死の運命」を視る力を手に入れ、生活は一変する。はじめて女性と愛し合うことを知った慎一郎の「死の迫る人を救いたい」という思いは、無情にも彼を窮地へと追いやり…。生死を賭けた衝撃のラストに心震える、愛と運命の物語。
感想
久々に、心に重いものが残る作品。
「他人の死の運命」を視る能力を通して、
生きること、幸せを選択することの重さが
ヒシヒシと感じる。
生きることは、選択することだが、
ただ選択するだけでは・・・ダメ。
選択しないのは・・・ダメ。
選択したら、選択した代償が存在する。
罪と罰という意味ではなく、
選択には、責任と覚悟が不可欠。
責任と覚悟なき、選択は選択にあらず、
そのためにも、他人を視る前に、自分自身を視る、
そして、受け入れることが重要なのかな?と思う。
しかし、結末は衝撃的でした。
読みやすく、感情移入がしやすかった。
2016-03-20 07:59
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